モバイルウォレットは使うべき?!

モバイルウォレットって、要するにスマホのことだね?
たしかに、たくさんのウォレットの中でモバイルウォレットは一番なじみやすそうです。
モバイルウォレットは、スマホに入れて手軽に持ち運べる、それで決済ができるという、電子マネーのように使えるウォレットです。
ここではモバイルウォレットの使い勝手とデメリット、電子マネーとの違いなどからチェックします。
モバイルウォレットとは
モバイルウォレットの概要
モバイルウォレットは、スマートフォンなどの携帯端末に紐付いたウォレットです。
基本的にオンラインであるホットウォレットですが、秘密鍵はサービスのサーバー上ではなく端末で管理されます。
そのためホットウォレットの中では比較的セキュリティがしっかりしています。
スマートフォンがあれば使えるので実際の財布と同じような感覚で扱えるのが一番の特徴です。
モバイルウォレットを他のウォレットと比較
作りやすさ | 使いやすさ | セキュリティ | 独自の特徴 | |
---|---|---|---|---|
モバイルウォレット | ◎ | ◎ | ◎ | アプリで簡単に使える |
取引所のウォレット | ☆ | ◎ | ◯ | 口座開設で作成完了 |
ウェブウォレット | ◎ | ◯ | △ | 管理が簡単 |
デスクトップウォレット | △ | △ | ◯ | 大容量PCが必要 |
ペーパーウォレット | ◎ | △ | ☆ | 紙に秘密鍵を書いて保存 |
ハードウェアウォレット | ◯ | △ | ☆ | ハッキングのリスクなし |
モバイルウォレットのを使うメリット
手軽に持ち運べる
モバイルウォレットの一番のメリットは手軽に持ち運べることです。
普段使っているスマートフォンを持っていればウォレットも持ち歩いていられます。
実際の財布と同じかそれ以上に携帯が簡単ですね。
送金や決済に使いやすい
スマホでQRコードを読み取るだけで送金、決済が完了するので非常に楽ちんです。
LINEPayやPayPayの仮想通貨バージョンと思っていただければわかりやすいかと思います。
アプリを起動してから送金処理の完了にかかる時間は短く、他のウォレットでは叶わない便利さを備えています。
最近、仮想通貨で決済できるお店が徐々に増えてきていますので、モバイルウォレットがより便利になってきています。
取引所よりセキュリティーが強い
モバイルウォレットは秘密鍵を第三者のサーバー上で管理せず、ユーザーのスマートフォン上で管理する仕組みとなっています。
ウェブ上で秘密鍵を管理していないので、ハッキングされるリスクは取引所よりは低くなっています。
スマートフォンの管理を徹底しておけば、セキュリティーを比較的高く保つことができます。
取捨選択ができる
モバイルウォレットはスマートフォンのアプリで、App StoreやGoogle Playでインストールすることになります。
その際に、モバイルウォレットの評判や口コミ情報を入手することができるため、自身に適切なモバイルウォレットを選ぶことができます。
また、怪しいアプリなどは監査の段階ではじかれるため、ストアに登録されるアプリはある程度の信頼性があるものです。
モバイルウォレットのデメリット
モバイルウォレットのデメリット
- セキュリティが非常に高いわけではない
- カウンターパーティリスクがある
- アルトコイン対応のウォレットが少ない
- スマホの故障・紛失時にウォレットにアクセスできない
セキュリティが非常に高いわけではない
資産の保管をウォレットの機能として求める方も多いかと思います。
モバイルウォレットはホットウォレットの中では比較的ハッキングされるリスクが低い方です。
しかし、モバイルウォレットは基本的にオンラインのホットウォレットなので、使うにあたってハッキングのリスクが常に伴っています。
安全に保管するためにウォレットを使いたいという方はハードウェアウォレットやペーパーウォレットを選ぶことを推奨します。
カウンターパーティリスクがある
カウンターパーティリスクとは、第三者を信頼することで発生するリスクのことです。
モバイルウォレットのサービスが理由で終了してしまうと、預けていた資産を失ってしまうリスクがあります。
信頼できるサービスを使う必要があるので気をつけましょう。
アルトコイン対応のウォレットが少ない
仮想通貨のモバイルウォレットは、アルトコインに対応しているものが少ないです。
まだまだ市民権を得られていないアルトコイン向けのウォレットはApp StoreやGoogle Payに認可されないことが多いためです。
ビットコインに対応したものやメジャーなアルトコインに対応しているものはありますが、認知度の低いアルトコインにはほとんど対応していないのが現状です。
スマホの故障・紛失時にウォレットにアクセスできない
モバイルウォレットはスマートフォン上で秘密鍵を管理するため、スマートフォンの故障・紛失した際にウォレットにアクセスすることができず、全ての資産を失ってしまうことがあります。
スマートフォンを初期化した場合なども同様で、回避するためには忘れずにバックアップを取ることが重要です。
スマートフォンの自己管理を徹底させましょう。
モバイルウォレットの注意点
モバイルウォレットの注意点
- バックアップを取り、スマホの安全管理に気をつける
- アプリのストアなどの評判を気にする
バックアップを取り、スマホの安全管理に気をつける
スマホの故障時などにウォレットに再アクセスできるようバックアップを取っておくことは重要です。
具体的には、紙に秘密鍵をメモして保管するなどです。
さらに、スマホの故障やウイルス感染に気をつけ、スマートフォンの安全管理を徹底させましょう。
モバイルウォレットのインストール後、セキュリティソフトを入れたりするといいです。
アプリのストアなどの評判を気にする
モバイルウォレットはApp StoreやGoogle Playからインストールできますが、その際にアプリのレビュー・口コミをチェックしましょう。
ストアのアプリの監査が厳しいとはいえ、監査をすり抜けた詐欺まがいなアプリはストアに存在します。
そういったアプリを選ぶことがないよう、アプリの評判はしっかり確認しましょう。
モバイルウォレットのまとめ
モバイルウォレットまとめ
- 送金や決済で使いやすい
- 常にハッキングされるリスクがあることを心に留めておく
- 持ち運びしやすい
今回はモバイルウォレットのメリット・デメリットについて解説しました。
モバイルウォレットは持ち運びが楽なため、仮想通貨を実際に私生活で使いたい人におすすめです。
仮想通貨が現在よりも実生活に浸透していくとより一般的に使われるようになっていくでしょう。