ペーパーウォレットこそ最強のウォレットなのか?!どんな人におすすめ?

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ペーパーウォレットって、
トイレットぺーパーを連想してしまうよ

そんなヤワなものではなく、ある意味最強のウォレットだよ

ペーパーウォレットはクラッキングされる可能性がない、インターネットのセキュリティを無視できるウォレットです。

こみではペーパーウォレットの特徴と、効果的活用法をふまえチェックしていきます。

ペーパーウォレットに関しては、このページを読むだけで誰でも全容が理解できます。 単純かつ最強ともいえるセキュリティを兼ね備えた、ペーパーウォレットのことを知りましょう!

予習ポイント

  • ペーパーウォレットの特徴は何か?
  • ペーパーウォレットは誰でも使えるのか?

ペーパーウォレットとは

ペーパーウォレットは名前の通り「紙(ペーパー)」を使います。 紙に印刷して使うウォレットです。 導き出される結論は、セキュリティ最強で使いにくいウォレットがペーパーウォレットです。

ペーパーウォレットの特徴・概要

仮想通貨(秘密鍵)を保管するウォレットはホットウォレットとコールドウォレットの大きく2種類に分けることができます。

違いはインターネットに繋がっているかいないかです。

ペーパーウォレットはコールドウォレットの方に分けられます。しかも、「」という物理的な実態のある、ウォレットです。

コールドウォレットはオフラインで仮想通貨を保管するウォレットです。一方、ホットウォレットとはインターネットに繋げて保管します。

使いやすさ、取引の手軽さはホットウォレットにかなうものはありませんが、インターネット側からのアクセスでクラッキングされるリスクはゼロではありません。

反対に、コールドウォレットはオフラインなため、ウォレットさえ失わなかったら、クラッキングされるリスクはありえません。ただし、頻繁に取引をする方にとってはオンライン状態を作り出す手間が大変になります。

安心かつ安全に資産を管理したい方にはネットから切り離されているコールドウォレットをオススメします。

コールドウォレットにはハードウェアウォレットとペーパーウォレットの2種類に大きく分けることができます。

ハードウェアウォレットとは、仮想通貨を安全に保管するための電子デバイスのことです。 ペーパーウォレットとは、秘密鍵を紙に書き出して保管する原始的なウォレットになります。

秘密鍵そのものは、ただの数字の羅列ですので、印刷してもA4用紙一枚も必要ない文字数です。しかし、紙に打ち出した文字を、再度PCやスマホに手打ちして入力し、電子的に秘密鍵として使えるようにするのはさすがに手間です。 そのため、多くはQRコードのような、カメラで認識できる記号にして打ち出します。

文字を打ち出してOCRで認識させても問題なさそうですが、OCRの認識率は99.9%ほどです。秘密鍵は文字数にして80文字近くある数字で、誤認識は約一文字程度ですが、改行を含むと認識率が下がること、エラー補正機能が全くないことから、QRコードの方に分があります。QRコードは強力なエラー補正機能が働くため、誤認識はまずありません。

ペーパーウォレットの作成は、インターネット上のサービスを利用して秘密鍵をQRコードに変換し、それを紙にプリントするものが普通です。

必要なときだけインターネットに接続すればいいので基本的にオフラインで安全に保管できるのが最大の特徴です。

ペーパーウォレットを他のウォレットと比較

 作りやすさ使いやすさセキュリティ独自の特徴
ペーパーウォレット悪い最強紙に秘密鍵を書いて保存
取引所のウォレット超簡単口座開設で作成完了
ウェブウォレット悪い管理が簡単
デスクトップウォレット悪い悪い大容量PCが必要
モバイルウォレットアプリで簡単に使える
ハードウェアウォレット悪いほぼ最強クラッキングのリスクなし

ペーパーウォレットの何がいい?

クラッキングのリスクが全くない

資産を動かすとき以外は常にオフラインで管理されるので、ペーパーウォレットで保管している間はクラッキングされるリスクがゼロです。

仮想通貨取引所のクラッキング事件などにより、保管している仮想通貨が盗難にあう可能性を抑えることができます。

とにかく安全に管理したいという方におすすめです。

低コストで手軽に作成できる

同じくクラッキングされるリスクがないウォレットとしてハードウェアウォレットがあります。

ハードウェアウォレットは一万円は覚悟する出費になるので、わざわざ買おうという気にならない人も少なくありません。

ペーパーウォレットは紙とネットと紙とプリンタだけなので、ほぼ初期費用ゼロで手軽に始めることができます。

セキュリティを重視していてかつ、ハードウェアウォレットにお金を出したくない方におすすめです。

安心感を得られる

インターネット上のサイバー空間に仮想通貨を保管するのとは違い、ペーパーウォレットは目に見える資産として保管することができます。物質的に管理できるので、安心感が得られるという点も見逃せません。

ペーパーウォレットの何が悪い?

紙なので燃える、破れる、インクがにじむ

秘密鍵は紙にQRコードとして印刷するものが大半ですが、このQRコード部分にインクが滲んだり、燃えたりということがありえます。もちろん、普通はそんなことありませんが、可能性の話です。 通常の契約書のように、特殊な紙に印刷するにはそれなりのプリンターが必要なので、家庭用のプリンターだとコピー用紙品質程度のもの、印刷用の紙として使います。

オフラインゆえの、資産移動の手間が大変

普段はオフラインなので、資産を動かすときはまずインターネットに接続する必要があります。

秘密鍵を使うときは、スマホのカメラからQRコードを読み取ったりして使いますが、これが手間です。

常にオンラインで管理するホットウォレットに比べると使いにくさは実感します。 頻繁に送金や決済で資産を手軽に動かすには使いづらさを感じます。

もし失くせば、資産は事実上消える

ぺーパーウォレットは紙に秘密鍵を書き出して保存しているので、仮にペーパーウォレットが燃えたり、汚したりして読めなくなれば、資産を事実上取り出すことはできなくなります。

ペーパーウォレットの保管には十分に気をつける必要があります。

すべて当てはまったら、ペーパーウォレットで行こう!

ペーパーウォレットがベストな人は

  1. セキュリティは最強のものが欲しい
  2. 暗号資産は滅多なことでは動かさない
  3. ハードウェアにお金をかけるつもりはない
  4. 数年単位での長期運用として、暗号資産を考えている

ペーパーウォレットはオフラインで資産を管理するため、クラッキングで資産を奪われる心配は不要です。 一方、秘密鍵が印刷された紙をコピーされたり、カメラに撮られたりすれば、これは秘密鍵が流出したのと同じことになります。

コールドウォレットとしては、ハードウェアウォレットの方が現実的には利用しやすく、管理も簡単ですが、更なる原始的な管理をしっかり行いたい場合は、ペーパーウォレットは悪い選択ではありません。

ハードウェアウォレットは高いからあんまり買いたくないという方におすすめできます。

一方、オフラインなので送金など資産をスムーズに動かすのには向いていないため、頻繁に送金や決済をしたい人には向いていません

ペーパーウォレットの盗難などに合わないように金庫など安全な場所に保管するようにしましょう。

また、火災や物理的劣化による紛失に気をつけてください。

クラッキングによる被害を受けることはありませんが、ペーパーウォレットの保管をする際は自己管理を徹底させましょう

まとめ

ペーパーウォレットまとめ

  • セキュリティ重視で、ローコストでないと嫌な人にはおすすめ
  • 資産を頻繁に動かしたい方にはおすすめできない
  • ペーパーウォレットは完全自己責任のウォレット

ペーパーウォレットの特徴はこの記事で掴んでいただけたのではないでしょうか。

多くの方が最初に感じるよりも意外と簡単です。

ペーパーウォレットを使うことで自身の資産の安全性を上げましょう。