速わかり☆ビットコインを支えるブロックチェーン技術は何がスゴイ？

ブロックチェーンって、ホントは何のこと？

最近、仮想通貨を始めた方や、興味を持ってしまった方の中には、ブロックチェーンの中身がどんなものなのか少しかじってみたい方もいるのではないでしょうか。

ここでは、誰でもわかるようにブロックチェーンの特徴や仕組みをチェックしていきます。 なぜ、ブロックチェーンが仮想通貨以外の分野でも注目され、応用化が始まりつつあるのか、少しかじってみましょう。

ブロックチェーン技術の「何がスゴイ」ポイント抜粋

ブロックチェーンとは仮想通貨取引の記録方式そのものである

ビットコインを例にします。仮想通貨取引においてのブロックチェーンとはビットコイン取引の土台となる技術で、端折るとビットコイン取引の記録をまとめた台帳の役割そのものになります。

取引データ（トランザクション）を一かたまり（ブロック）で管理し、それらのブロックを一つのチェーン状にして分散管理していることから、ブロックチェーンと呼ばれています。 シンプルな構造ですが、データの改ざんに強く、金融情報を記録することに適して、かつ優れているため、仮想通貨の取引の記録方式としてブロックチェーンが使われています。

ブロックチェーンの特徴

ブロックチェーンは「分散型台帳技術」とも呼ばれ、世界中のユーザーの端末に同じ台帳が保存されており、誰もが閲覧（要請）することができます。これが、仮想通貨（ビットコインを含む）が「非中央集権的」と分類される理由です。

また、ブロックチェーンは高度な暗号化技術が使われているというのも大きな特徴です。これらの特徴が合わさって、これまでの帳簿では難しかったことが実現できています。

ここから、ブロックチェーンだから、何ができるのかについて、代表的なものをみていきましょう。

特徴Ⅰ 取引の信用が担保できるようになった

ブロックチェーンのデータはなぜ信頼できるの？

世界中の利用者が証人だからだよ

すべてのユーザーが同じ台帳を閲覧でき、内容を確認することができます。これは、取引の信用を確保する大前提です。ユーザーは、「世界中のブロックチューン利用者を証人にして」仮想通貨で取引できる、という環境を得るわけです。

特徴Ⅱ 不正取引はまず行えない

ブロックチェーンで不正書き換えは難しいの？

すべての利用者のデータ補を一斉書き換えするのは困難だよ

ブロックチェーンを利用することにより、不正取引が排除されます。 データの改ざんを疑う場合には、その部分のデータを取引と無関係な他のブロックチェーン利用者が保管しているデータと比較すれば、そのデータが正しいかどうか、すぐに判断できます。 取引データを完全に偽装し改ざんするためには、世界に散らばる無数のブロックチェーン利用者（計算機）のデータ（電源が入っていない計算機のデータも含めて）を、同時に書き換える必要があります。また、データそのものも暗号化されているため、現実的には不可能です。

特徴Ⅲ 運用コストを大幅に削減できるようになった

なぜ運用コストが減るの？

分散管理でシステム全体の管理者が必要がないからだよ

仮想通貨が一元管理されているとすれば、その規模を考えれば、保守や管理の費用などに膨大なコストが必要になります。

実際には、仮想通貨はブロックチェーンを利用して分散管理されているため、これらの莫大なコストが不要になっています。

また、ブロックチェーンをベースに取引のプロセスを構築すれば取引承認も分散されることになるので、一元管理よりも取引承認の作業負荷が軽くなります。その浮いた分のコストは、報酬としてマイナーに還元されます。

ブロックチェーンは永遠に一つながりなの？

ブロックチェーンはひたすら長くなり続けるの？

ブロックチェーンのチェーンは永遠に一つながりか？といえば、そうともいえません。

ひとつながりのブロックチェーンが分岐する（枝分かれする）ことも予定されていて、現に行われています。 意図的に行われる分岐としては、まずバージョンアップを目的としたもの。もうひとつは、新たな仮想通貨を作るためのものです。

には、ブロックチェーンが枝分かれします。

例えば、ビットコインでは、上の分岐によって、「Segwit」や「P2SH」といった機能が実装されました。「ビットコインキャッシュ」や「ビットコインゴールド」は、ブロックチェーンが分岐して新たな仮想通貨が作られた例になります。

ブロックチェーン技術のスゴサのまとめ

もはや仮想通貨には欠かせない技術であるブロックチェーン、信頼性と改ざん耐性も備えていることから、食品の産地偽装防止や生産・流通プロセスの透明化、さらに不動産などの契約、権利情報に至るまで、経過を追う必要が出てくる記録システムへの応用が摸索されています。