速わかり☆改ざんしにくいブロックチェーンはどのように作られる?

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ビットコインを支えるブロックチェーン技術

ブロックチェーンは「どのように作られる?」ポイント抜粋

ポイント

  1. 自分には不要なデータまで書き換えるなくてはならず、ズルが難しい
  2. システム維持コストが抑えられる

ブロックチェーンはどのように作られる?

ブロックチェーンをもう少し理解したいと思ったら、ブロックチェーンがどのように作られ、使われるのかを追ってみるとわかりやすくなります。 ブロックチェーンの一つひとつのブロックの中には、仮想通貨の取引記録が納められています。

例えば、「AからBへ、8BTCを送金した」という取引では、この取引記録は1つだけで保管するわけではありません。ブロックに収まるだけの取引記録を詰めこんでひとまとめにし、特定のルールにもとづいてブロックを生成します。現金を持たないビットコインでは、この取引した記録をもとにコインの保有量を算出しています。改ざんができないよう暗号化した上でブロックにし、チェーンの最後端につないでいきます。

ハッシュ関数でブロックチェーンは暗号化される

ブロックの暗号化に使われるのが、ハッシュ関数という特殊な関数です。 ハッシュ関数にはいくつか特徴がありますが、暗号化になぜ重用されるかといえば「出力値から入力値を逆算」することができないからです。

ブロックチェーン

例えば、ハスワードをハッシュ化した出力値は、意味のない文字列(記号数字を含む)で、その文字列の長さや、文字列そのものを推定することができません。

ビットコインの場合、このハッシュ関数を利用して膨大な計算を行うことで、ブロックが正当なものとして認められ、チェーンにつなげることができます。 正しいブロックを作ってチェーンにつなげるためには、ハッシュ関数にさまざまな数値を代入して計算し続け、条件を満たす入力値(ノンス)を見つけ出さなくてはなりません。 この一連の作業が「マイニング(採掘)」であり、その作業を行う人や企業を「マイナー」と呼びます。

マイニングによって取引が記録される

マイニングは複雑な計算を何度も繰り返すことになるため、高いスペックを持つPCが必要になります。マイニングに成功すると、報酬として新たにビットコインが発行され、受け取ることができます。

ブロックチェーンは今後どう応用される?

ブロックチェーンの分散型台帳技術は、「取引の信用を担保」され、しかも「不正取引が困難」(不正をした場合に証拠が残る)、分散管理ゆえに「コストと作業負担が軽減」されるという、これまでの電子台帳では実現されてこなかったものが実用化するものです。

仮想通貨のみならず、データ保持の信頼性や改ざんへの耐性に着目し、食品の産地偽装防止や生産・流通プロセスの透明化する、さらに不動産の契約履歴、公的権利情報の記録システムなどへの応用が摸索されています。