【入門】株式投資の基礎知識!損しないための注意点をおさえる!

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株式投資

投資を始めたいけれど、一番ポピュラーな「株式投資」についての仕組みすら、よくわからない人は、それ以外の投資をいくら説明されても、不安が募るだけだと思います。

このページでは、FXや暗号資産を始める前に、ド基礎となる「株式投資」をチェックしながら、その投資の基礎知識をおさえていきます。

投資の基礎として、株式投資に着目して理解を深め、失敗のない資産運用のお役にたてば幸いです。

初心者に説明する「株式投資」

私が子供のときに、「株」という言葉を初めて知ったのは、絵本の授業で「大株、小株」といったおとぎ話でした。それからしばらくして、親戚一同が集まって「人生ゲーム」をやったのですが、その中で「株で大損」なんてスゴロクをよく引いてしまい、意味もわからず、楽しんでました。

今ならもちろん、「株」は、企業がお金を集めるために発行する証書のことだとわかります。

企業が成長するために必要になる、多額の経費、人件費、商品開発の研究費などを調達する手段が株式になります。 電力会社ぐらいの大手を想像するとわかりますが、開発資金を企業内だけで、あるいは銀行の融資でまかないきれる金額ではありません。 そのため、企業は株式を発行し、その企業を支援してくれる出資者を応募します。 その出資をしてくれる人や法人が株主となり、株主は出資金を企業に支払った対価として、投資の証明書となる株式を受け取ります。

株式というのは、証書のことであって、古い言葉で言えばその企業が発行する紙切れです。 株式を所有した者は、(出資分に応じで)会社や企業の支配者たる権利を得ることができます。 企業は出資金を元にして経済活動を行い、そして利益が出たら、株主にその一部を還元します。

株式投資で得られる利益は3つ

企業の株式を買えば(企業に投資をすると)、株主には配当金(利益)が支払われます。 日本国内では、実のところあまり期待されてはいませんが、この配当金は株式投資で株主が手にする利益のひとつです。

もちろん、主要な利益はこれからしっかり見ていきます。

【利益Ⅰ】値上がり益

値上がり益」のことは、よくキャピタルゲインと表現されます。

例として、1株10,000円の株を10株買えば、株式購入費用は10万円になります。 株が12,000円に値上がりしたときに売却すると、売却金額は12万円です。

購入した金額と、売却した時の金額の差は2万円です。つまり、2万円儲けました。 売却益は2万円になり、これが値上がり益(キャピタルゲイン)になります。

値上がりしたら売って儲ける、これは株式のみならず、投資信託やFX、暗号資産でも同様です。

現金でもない、ただの紙切れ(もしくはただの電子データ)がバカ高い価格がつくのか、この原理を突き詰めれば少々ややこしくなり、株式と暗号資産を同レベルにに語ることはできないのですが、「売って差額で儲ける」という手法は同じです。

【利益Ⅱ】株主優待

株主優待という言葉はよく聞くと思います。 この概念は、投資信託、FXやCFD、暗号資産にはありませんので、株式を楽しむ魅力の一つです。

株主優待では何を行われるかといえば、企業が株主に無料で自社商品を提供したり、株主優待価格などで自社絡みの商品やサービスを割引提供されます。

企業によっては、商品券(現金換算するとかなりお得な価格)が提供されることもあり、雀の涙ほどにしかならない配当より、こちらの株主優待を期待する投資家もいます。

投資家の中では、株主優待だけで生活をまかなっていることもいて、株主優待のことを「ただのママさん投資家の節約」と誤解していると損です。 事実、営業成績のみならず、株主優待の優劣で株式の取引価格が良くも悪くも振れます。

株主優待を受けるには、権利確定日にその株を保有している必要があります。 およそ40%の日本国内の上場企業が、株主優待制度を設けていますので、企業にとっても投資家にとっても、軽くオマケとして見る部分ではありません。

【利益Ⅲ】配当金

企業が生み出した利益の一部を株主に渡すことを、「配当金が出る」などと表現します。 この概念も、株時特有です。

株を売買して、売却益(キャピタルゲイン)で儲ける方法がありますが、配当金を継続的に受け取り(インカムゲイン)で儲けることも理屈の上では可能です。

多くの配当金は、年に1回~2回支払われます。 その企業の株式を、配当の権利確定日に保有しさえいれば対象になります。

配当金を定期的に支払う企業は優良企業とみなされ、投資家からの人気も高くなっています。

いくら配当金が支払われるかは、その年の企業の利益によって毎回変わります。 大きけく利益を上げれば配当金も高くなります。 利益が出せなかった場合は配当金は支払われません

株式素人でも、去年まで支払われていた配当金が支払われなかったら、この企業ヤバイのかなと判断ができる、優良企業見極めポイントになります。

株式投資はどう始める?素人はまずこれをおさえる!

株式投資を始めるには、株取引を扱っている証券会社に口座を開設する必要があります。 入金、銘柄選び、株の売買に関する手続きと注意点をチェックしていきましょう。

順番1. 証券会社で口座開設

株式は取引所で取引されますが、その場に直接出向いて売買するわけではありません。

それで、証券会社に口座を開設して、取引所で株式と現金をやり取りするという方法をとります。 証券会社に直接出向いて、口座を開設することができますが、今から株式を始める人はネットでの手続きがおすすめです。

証券会社の公式サイトの口座開設申込フォームに名前や住所を含め必要事項を入力します。 その後、本人確認書類(マイナンバーカード、免許証やパスポートなど)をウェブ経由(ブラウザ)でアップロードすると、証券会社から口座開設書類が郵送されます。

口座の種類源泉徴収
 一般口座
 特定口座あり
 特定口座なし

口座の種類が選べるのが普通で、上の3つのタイプから選びますが、迷ったら「特定口座源泉徴収あり)」を選びましょう。 源泉徴収ありにしておくと、証券会社が代わって税金に関する手続きと支払いを代行してくれます。

書類に必要事項を記入して、サインまたは印鑑を押して、返送すれば、口座開設の手続きが完了します。 この部分は、証券会社も手作業ですので、1週間から2週間程度で口座が開設されます。

順番2. 証券口座に入金する

口座開設の手続き完了のお知らせが届いたら、証券口座に入金します。

証券口座というのは、証券会社が管理する銀行預金口座のようなものです。 この口座にあるお金から、株式購入代金が引き落としされます。

初心者であり得る誤解が、「株式を購入してからお金を入金する」と考えている場合です。 実際は、通常の契約である限り証券口座にある残高以内の金額でしか、株式は購入できません。 そのため、10万円分の株式購入をする場合には、証券口座にあらかじめ10万円以上入金されていることが前提になります。

証券口座に入金するには、銀行窓口、ATM、インターネットバンキングなどの方法があります。 手数料がそれぞれ違うのが普通ですので、この点は要注意です。 多くの証券会社は、手数料が無料になる入金方法を用意しているものなので、それを選ぶのがおすすめです。

順番3. 株式を売買する

どの株式銘柄を何株買うかを決め、注文方法を決断しいて、実際の売買をはじめます。

株式は1株単位で購入できるものもありますが、多くは単元株が採用されています。 例外を除けば、最低100株単位で取引する必要があるので、一株の価格が安くても、100株単位になれば、購入金額は100倍になります。

注文方法は、「成行注文」と「指値注文」があります。 購入する銘柄だけ決めて、買い値は成り行きに任せる場合は成行注文です。 指値注文は、いつまでに自分が欲しい値段になったら注文を確定させるという方法です。 希望価格にならない場合は、注文は確定しません。

株式却の時も、「成行注文」と「指値注文」があり同様です。

本当に買いたい、売りたい場合は、指値注文にしてしまうとタイミングを逃すことが多いと思います。 そのため、取引成立を優先する場合は、成行注文をデフォルトに考えておくと失敗しません。

初心者は銘柄をどう選ぶべき?

株式取引のみならず、投資信託でも、FXでも、暗号資産でも何を買うか、どの銘柄を選ぶかがポイントになります。

これがわかれば誰でも投資で大成功を収めることができるので、ということは、正解がないのがこの銘柄選ぶ方法だとも言えます。

ここでは、取引に慣れるために、具体的な銘柄は出さずに、初心者向けの銘柄選びを独断でやってみます。

割安株を選んでみる

割安株に先行投資して、中長期で利益を狙う手法(バリュー投資)があります。

割安株というのは、業績はよいのに人気のない株、そのうち値上がりが見込める有望株のことです。 注目されていないから、割安になっているだけで、いったん注目されると急騰する株でもあります。 初期の段階で、割安株の銘柄を見つけて購入しておけば、将来その会社が評価され株価上昇時に売却して利益を出すことができます。

指標割安の目安
PER(株価収益率)10倍以下
PBR(株価純資産倍率)1倍に近い

割安株を見つるための指標としては、PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)があります。 指標としては一般的なものですので、初心者の方は参考にしてみてください。

失敗しない株式投資ための基礎知識

株式投資は投資ですので、利益を出すことができる一方で、資産を目減りさせるリスクも伴います。 ところが、ここで述べる点に注意さえすれば、リスク回避そのものは、ゼロにはならないにしてもさほど難しくありません。

株式投資のみならず、投資全般にに興味をもっている方は、投資で失敗して投資嫌いにならないために、準備しておくマインドセットをチェックしていきます。

リスクは分散するが超基本

株式投資に慣れてくると、自分の取引の悪いクセが出てきます。 代表的なのは、一点買いすれば、もっと儲かったのにと、分散投資を怠ることです。

例えば銘柄選びですが、得意に分野の銘柄だけを集中して攻めれば、成功するにおいては大きな利益と満足感がありますが、損するときはその被害も大きくなります。

均等に分散する必要はありませんが、ある程度の分散投資は常に意識しましょう。

短期だけで勝負しない

短期間で大きく値が動く企業の株は、とても楽しい銘柄ですが、初心者は手を出さない方が無難です。

仕手株やらが入り込み、売るタイミングを少し誤るだけで、損失も大きく膨らみがちです。 初心者はまず、中期、長期を見据えた取引で真面目に頭を使いましょう。 中期、長期の取引は、短期間で見ると価格変動が少なく利益もでないので、楽しくないのですが、5年後はどれほど自分に眼力があったかを見定める指標にもなります。

株式投資は、基本、長いスパンで考えるのが基本です。

成長するだろうと思いこんで、特定の企業に投資してしまい、一度に大きなリスクを負うような博打はうち必要はありません。 本気でギャンブル的な要素を望むのであれば、「暗号資産取引」の方が、もっと楽しめます。

株式投資は、薄れてはいますが、企業を応援するという意味もありますので、配当などをメインの楽しみにするのは悪いことではありません。

【超大切】損切りラインをはっきり設定せよ

どのような投資でも、タイミングが命です。 成長しきってから投資しても、高いリターンは望めません。 ダメになっている企業にお金をつぎ込んでも、時間とお金を失うだけです。

また、株価が下落している最中で、もう少し耐えればまた上昇するかもしれないと、売却処分を先延ばしにしているうちに、損失が大きくなることがあります。 投資では、この点には精神論を持ち込むべきではありません。耐えることも、思いきることも、本来無用な感情の動きです。

損失の拡大を防ぐためには、ある段階で多少の損が確定的だと判断できれば、感情を挟まず売却する冷酷さが必要です。 購入したときにあらかじめ損切りラインを数字で設定するように心がけましょう。 決めた価格まで下げたら、自分の感情とは無関係に売却するようにします。 もちろん、損失はその時点で確定しますが、下げ続けるかもしれにいものに変な期待を込める方が、冷静さを失っていると、自分を第三者的に評価するようにしましょうえ。

取引会社や証券会社は複数利用すべし

株のみならず、取引には多少の手数料が発生します。 この手数料は、証券会社ごとに決められています。 手数料がただ安ければいいものではなく、しっかり注文が入れられるか、逆指値注文などがしっかり入るかなど、証券会社ごとに微妙に違います。

それらは、ある程度の期間使用してみないと、なぜそのようなシステムになっているのか理解できず、どのような時にどう使うかがわからないことが普通です。

そのため、自分で複数使い分けて、本当に使いやすい会社のシステムを使うのがベストです。

まとめ

初心者の投資で気を付けること

  • リスクは分散せよ
  • 損切りラインをはっきり決める
  • 取引会社や証券会社は複数利用すべし