仮想通貨の収支計算は難しくて大変?!どうする?

仮想通貨収支の計算のやり方ってメンドウ・・・わからないし・・・
仮想通貨の収支管理は非常に難解で大変です。 特に、普通はリスクヘッジして複数の取引所を利用しているので、資産が把握しにくいこともあります。
また確定申告用の収支の計算がチョット大変で、帳簿付けのための仕訳の作成が手間すぎます。
本ページが役立つ方は?
- 計算の時間が取れない方や、やり方がわからない方
- bot取引等、取引数が多い方
- 確定申告のやり方がわからない方
- 税務調査に入られたが自分でも金額を計算したい方
- 昨年自分で計算してみたが、計算結果に不安がある方
仮想通貨の収支計算はどうする?
仮想通貨の収支計算に必要な作業
- 取引データ収集
- 収集したデータ整理
- 整理したデータから、レートや通貨数、データの抜け、期末残高との差異等の確認
- 収支確認
行うべき作業はかなり面倒です。
自力で行う場合は、上の項目をすべてこなす必要があります。 さすがに、手間と面倒さに参ってしまうので、暗号資産の管理・収支計算プラットフォーム「クリプトリンク」を利用することにします。 個人の売買の収支であれば、確定申告用のデータとして(税理士に提出しても大丈夫)無料で使えます。
基本的には無料で使えますが、全部プロ(仮想通貨に詳しいプロ)にやってもらいたい(計算代行)、他の税金の計算もまとめてしたいので、税理士を紹介してほしいという場合は、有料プランを利用することも可能です。
たとえば、自分で取引データだけ集めれば、あとは計算代行で上記2~4までの作業をアウトソーシング可能です。 ほぼ丸投げで計算結果の取得可能になりますので、計算に不安があったり時間がない方でもスムーズに利用できるのが助かるところです。
クリプトリンク社自体は税理士事務所ではなく、仮想通貨の収支計算システムを提供する会社です。
税金計算に関しては、取引内容や税制上置かれている状況により判断が変わり得ます。 そのような場合を懸念する場合は、クリプトリンクではなくて、顧問税理士か所轄税務署に問い合わて疑問を払しょくするようにしましょう。
顧問税理士もしくは所轄税務署に質問すべき内容
以下の例のような質問は、個人情報をまともに含むため、本人が判断できない場合は、顧問税理士もしくは所轄税務署に問い合わせる必要があります。
システム会社に尋ねても無意味な質問は?
- 他の収入を含めた税金の計算がわからない
- 総平均法と移動平均法、どちらがよいですか
- 私の税金はだいたいいくらになりますか
- 私の場合は確定申告は必要ですか
いずれも、控除を受けることができる場合もあるので、その個人が置かれた状況次第になります。 所轄税務署に尋ねても、近場の税理士を紹介されるだけかもしれませんので、その場合は仮想通貨の申告に詳しい税理士をあらかじめ調べておきましょう。
カンタンに収支計算を実現し確定申告を楽にする
移動平均法・・・総平均法・・・
ナニソレ?
国税庁が仮想通貨の収支計算は「移動平均法または総平均法」で行うことと告示しましたが、これは通貨毎に計算することになります。 しかし、複数の取引所を利用している場合はこれらの取引を合算して計算する必要があり、非常に手間がかかるものです。 更に仮想通貨同士の売買でも損益を計算する必要があります。
この収支計算をカンタン、「クリプトリンク」でやってもらいましょう。 取引所の発行する API やダウンロードできる CSV をクラウド上で登録するだけで完了です。
あとは自動的にデータを統合して移動平均法による収支計算を行います。
確定申告で使える収支計算書は PDF 形式でダウンロードできます。 自分でエクセル等で再加工できるよう、統合した取引データを CSV 形式でダウンロードすることもできます。
出力される報告書で確定申告もカンタンに
「クリプトリンク」が発行する収支計算書があれば、雑所得での確定申告も国税庁の確定申告サイトで申告書を作成し、自分で確定申告することも簡単になります。
クリプトリンクの使い方
クリプトリンクの簡単に使い方を紹介します
クリプトリンクに無料アカウント登録
まず、クリプトリンクに無料アカウント登録します。
基本的には無料です。しかし、月間取引回数が20,000件を超えるような場合は、個人向けというわけにはいかず、有料プランでないと処理できない場合があります。
取引所の取引履歴をダウンロードする
coincheck の場合を例に挙げます。
coincheck の取引アカウントにログインして、「取引履歴」をクリックします。
新フォーマットを選択し、ダウンロードしたい年の年次取引履歴または月次取引履歴の「ファイル作成」をクリックします。 ファイル作成が完了したら、ダウンロードボタンが押せるようになりますので、「ダウンロード」をクリックします。
取得したファイルをクリプトリンクにアップロードする
クリプトリンクのページに戻り、TOPメニューの「収支計算」をクリック、現物取引ページにある「アップロード」ボタンをクリックします。
どこの取引所でのデータなのかを選択(クリック)し、アップロードします。ドラッグ&ドロップでアップロードすることも可能です。
期首残高を作成する
「新規明細登録」から、取引種別を「前期繰越」に設定し、「取引通貨」「取引量」「取引価格」などの情報を入力します。
年度変更を行い計算方法を確認する
右上の「年度」を前年度に設定して計算後、年度繰り越しを行います
年度変更して計算後、年度繰り越し(右上の「歯車マーク」)にて、年度の繰り越しを行います。
右上の「歯車マーク」から「集計設定」、「収支算出方式」の設定を確認します。
日本在住の個人の場合は、2019年度所得税法改正前までは、原則として「総平均法」の適用が定められています。 ところが、改正後(2019年度から)は「移動平均法」を選択したい場合は税務署長へ届出が義務化されています。
届出を行わない場合は「総平均法」にを選択したものとして扱われます。
一度採用した計算方法は、原則として3年間は変更が認められないため、改正後の評価方法として採用する計算方法については、一考してください。
移動平均法での計算を希望する場合は、確定申告期限までに書面により所轄税務署長に申請が必要になります。
ICO取引を登録する
ICO取引に参加した方は、ICO取引を登録しておきます。
「新規明細登録」から「ICO投資」登録後、「再集計けをクリックして計算を行います。
期末残高を調整する
クリプトリンクに集計期間のデータをすべて取り込んで計算すると、端数処理や手数料(あるいは、送金・預入の取込無効設定)などの理由で、集計期間の期末残高が実際のウォレットの残高と異なってしまう場合は、期末の「現物の棚卸処理」が必要(個人・法人ともに必要)になります。
個人の場合は「みなし取得価額設定」をすることができます。 (証拠金取引を行なっている法人で未決済取引がある場合は「みなし決済」を行う必要があります。)
収支計算報告書を作成する
データを入れ終えたら集計を行います。 「期末処理」からそのまま「収支計算報告書」を作成することができます
「収支計算報告書 作成」をクリックすれば、「取引データ集計報告書」、「現物取引データ」(全ての取引所のデータを合算し、コインごとに集計したもの)、「FX取引データ」等がPDF形式(一部Excelファイル)で出力されます。
ブラウザ環境(外国語版OS使用など)によっては、日本語ファイル名が文字化けすることがあります。主にExcelファイルで起きるようですので、拡張子を.xlsx
または.xls
に強制的に変換して、エクセルに読み込ませることで対応できます(Excelファイルを編集する場合がある場合)。
確定申告か税理士に提出
先ほど出力したデータ「年間収支結果報告書」「通貨別取引レポート」「計算処理内容報告書」は、雑所得の申告のために使えます。どうやって計算したか、対象取引所はどこかなどしっかり記載されるので、仮につまづいて税理士に依頼するような場合でも、事務処理時間が大幅に短縮されます。
自分自身で確定申告する場合は、ダウンロードした計算結果を利用して、国税庁ホームページの確定申告サイトで申告書を作成することができます。
金額が大きすぎるようなケースでは、税理士に依頼するのもアリ
しっかりとした申告書を作成するだけでなく、確実な安心も必要なら、税理士に依頼すれば一通り安心です。 その際にクリプトリンクで作成した資料を渡して依頼すると作業が短縮されます。 どのような計算方法によって収支を計算したのかも PDF で出力してくれるので、無用な二度手間を税理士に強いることもありません。
税理士は、クリプトリンクに登録している仮想通貨に十分な知識のある税理士を検索するのもありですが、普段からお世話になっている税理士がいる場合でも、問題なく対応できます(出力される書類に必要事項がすべてのっかっているため)。
なお、クリプトリンクに依頼すれば、仮想通貨税務に精通した税理士を無料で紹介してくれます。 すでに贔屓の顧問税理士がいる場合は、作成した資料をそのまま顧問税理士に渡すことで、事務作業が大幅短縮できます。
【オマケ】国内外57取引所に対応!
クリプトリンクは複数の取引所にまたがっても一元化して計算できるようです。すべて試したわけではありませんが、海外取引所のデータにも対応しています。
国内の対応取引所は、coincheck、 bitFlyer、 zaif、 BITPoint、 bitbank、 FISCO、 DMMBitcoin、 GMOコイン、 Liquid by QUOINE、 BTCBOX、 BITMAX、 RakutenWallet、TAOTAO です。
海外取引所は、Binance、 Poloniex、 Liqui、 Bittrex、 CoinEx、 BitMEX、 CoinExchange、 changelly、 FCoin、 Cryptopia、 KuCoin、 OKEX、 AIDOSMARKET、 Huobi、 Bit-Z、 CROSSexchange、 Overbit、 BITNOAH、 LATOKEN、 Kraken、 Bybit、 BXONE、 Amanpuri、 STEX、 HitBTC、 CRYPTOGT、 BitMax(海外取引所)、 Coineal、 CoinBene、 BlockFi、 Mining City に対応しています。
セキュリティはどうなってる?
- メールアドレスとサービス利用のためのパスワード、提供する仮想通貨の取引データ、APIキー以外は預ける必要はない。
- 個人を特定する情報は原則、預ける必要はない
- 利用サーバーは大手サーバーかつ、セキュアに配慮したシステム
- 例外的に、税理士紹介を希望する場合は、個人情報を提供する必要がある。それでも、個人情報保護ポリシーに則り、適切に保管される。
以上のことから、大した情報収集はされませんので、個人情報は守れます。 所有する仮想通貨が暴騰して、儲けすぎて、仮に税金の概算を計算してみたとしても、税務署に通報されるなんてことはありません。
【オマケ】特定商取引法に基づく表記
大切な資産計算ですので、一応、最後に会社チェックです。
事業者 | クリプトリンク株式会社 |
運営責任者 | 八木橋 泰仁 |
住所 | 東京都千代田区飯田橋三丁目9番7号 飯田橋丸ビル3階 |
資本金 | 4,900万円(資本準備金込) |
ホームページ | cryptolinc.com |
運営者は現役バリバリの税理士さん(税理士法人ファシオ・コンサルティングの代表社員税理士)ですので、素人が仮想通貨の計算をするような経営方針があるはずもありません。ただし、クリプトリンク社は税理士事務所(税理士法人)ではないので、税金相談には別途、税理士の検索が必要です。
それぞれ計算結果は単年度では異なるけれど、全資産を売り払った場合の将来にわたり生じる所得金額は同じになるよ