ビットコインのマイニングはどうやる?3つの定番の手段!
ビットコイン1のマイニングとは?
誰もが聞いたことあるだろうフレーズで、「マイニングすればビットコインがもらえるよ」というのがあります。
マイニングすれば、買わなくてもビットコインがもらえるらしい・・・
仮想通貨はよくわからないけど、いわゆる電子マネーもどきで、「初チャージで500円プレゼント」みたいなものだと思っている人も多いはず。
ビットコインのマイニングは、いわゆるプリペイドカードや巷の電子マネーなどとは、全く異なる概念です。
ビットコインで使うマイニングというのは、採掘という意味で使われています。 一見ガラクタの鉱山をせっせと掘っていたら、金塊が出てきたというようなイメージになります。
ビットコイン(BTC)をはじめ多くの仮想通貨が行う取引検証と得られる対価の関係が鉱物採掘に似ているので、マイニング(採掘)と呼ばれています。 マイニングとは、仮想通貨の取引データが格納されているブロックを検証して、正しく取引が記録されているかを確認することです。
太古の時代に物珍しい石や貝殻のような物が、お金として流通していた環境を想定するとわかります。レアな石や貝殻は人から受け取ったものであっても、鉱山や海から自然に見つけ出してきたものであっても、それとモノやサービスと交換できる値打ちがあった時代です。マイニングは、この例の後者の作業のことです。
マイニングに成功すればビットコインがもらえる!
マイニングには、誰でも参加することができます。
だからといって、マイニングに参加したところで、誰もがなにがしかのメリットがあるわけではありません。 メリットがなければ、そのうち参加者はいなくなり、マイニングという仕組みそのものが崩壊します。
ビットコインなどの仮想通貨マイニングに参加する最大メリットは、報酬をもらえるチャンスを得られるということです。
しかし、ビットコインの場合は、マイニング作業を一番先に完了した者だけに報酬が与えられます。 膨大な検証作業(ようするに繰り返し計算)を誰よりも先んじて、1番最初に正解となるハッシュ値が得られるノンスの値を見つけた者だけに、報酬を受け取れる権利が与えられます。
ビットコインのマイニングでは、報酬はビットコインで支払われます。2010年ごろは、ビットコインの値打ちは、ゲームセンターのゲームコイン程度だと皆が思っていたため、報酬がビットコインでもらえることの喜びはあまりありませんでした。 また、ビットコインを現金で購入することもできなかったので、ビットコインのネットワーク(マイニング)につなげていると、自分のコインが貯まるという感覚です。
2010年ごろは、BTCを皆ゲームコイン程度にしか思っていなかったので、有名アーティストの使用済コンサートチケット半券などと交換している人がいました
ところが、2011年初頭に、現金と交換できるようなマーケットが生まれて、ビットコインの価値が急騰してしまいます。同ネットワークに、ハイスペックPCを操る参加者が急増し始めます。 もちろん、報酬を得るためです。それを本業として行う人や会社も、世界中に生まれ始めました。
話を元に戻して、ビットコインのマイニングは、強力な計算処理能力をもつ者が有利な分野です。もちろん、具体的にはPC(計算機)の処理能力です。 計算能力が高ければ、いち早く正解にたどり着ける可能性が高くなるからです。
ビットコインのマイニングに参加するには、最終的には強力な計算処理能力をもつ計算機とどのように関係するかということになります。
ビットコインのマイニング方法はこの3つが主流!
マイニングに興味があるという人は、マイニングの方法を知っておくべきです。仮想通貨の本質に触れることができるので、今後の投資判断に役立つはずです。
マイニングを行う主力手段としては、以下のようなものです。
マイニングを行う主力手段
- 一人でコツコツと採掘(ソロマイニング)
- 人と協力して採掘(プールマイニング)
- 人任せで採掘(クラウドマイニング)
方法① 単独でコイン採掘(ソロマイニング)
1つ目は、個人単独でマイニングする方法(ソロマイニング)です。 ソロは1人という意味で、名前の通り、自分のパソコン(計算機)を利用して1人で行う方法です。 パソコンそのものはゲーム専用PC並みのスペックは最低限必要です。それをひたすら動かし続けて計算を行います。ただし、個人で支払う電気料金がマイニング継続のキモになることが多いです。
通常は、市販のパソコンそのままではなく、マイニングに適したパーツで構成したマシン(計算機)を使います。これは一番先に、取引の検証作業(マイニング)にかかる計算を終えた者にだけ報酬が支払われるルールがあるため、少しでも有利なマシンを使うことが理にかなっているからです。
方法② 協力してコイン採掘(プールマイニング)
2つ目は、プールマイニングです。 複数人で協力してマイニングを行う方法です。 1人が持つマシンパワー(計算機処理能力)は弱くても、多数が協力すれば総合的にマシンパワーが大きくすることができます。 そのため、マイニングに成功する確率も高くなり、一生懸命計算したのに、2番手で計算終了して、結果無報酬だったというような、無駄骨リスクが減らせるメリットがあります。
一方、報酬は参加人数(貢献度)で分けることになりますので、参加人の中の1人が利益を総取りできるわけではありません。また、現実問題として、必要とするマシンパワーも、廉価クラスのノートPCのようなものではなく、ゲーミングPC程度のスペックが必要です。報酬は等分ではなく、各マシンの貢献具合で配分されます。
方法③ 人任せでコイン採掘(クラウドマイニング)
3つ目は、クラウドマイニングです。 マイニング事業を行う会社や事業者に投資し、成果を分配してもらう形で参加する方法です。 自分自身でコンピュータや必要な電力、計算機を設置するスペースなどを用意する必要がなく、専門知識がなくても手軽に始めることができる点、出資(投資)後は業者がすべて行うので、出資者は何もしなくてよいのがメリットです。
デメリットは、マイニング業者にマージンを渡す必要がありれ、報酬額には満足いかないことも起こりえます。また、マイニング技術そのものに詳しくなくても、業者が何者なのかを見分ける能力が不足していると、容易に詐欺的な出資話に踊らされてしまうこともあります。 業者そのものが倒産することも普通にありますので、普通に考えるほど楽な話ではありません。
ビットコインのマイニングは稼げるの?
マイニングに成功すると報酬が得られます。 やり方によっては稼げるのではないかと興味を持つ人は昨今を問わず少なくありません。 しかし、ビットコインのマイニングは、参加すれば必ず報酬が得られるシステムではなく、参加して一番先に解を出すという、熾烈な計算競争に勝つことが必要です。
現在では多くの業者がビットコインのマイニング競争に参加しているため、競争に勝つためには高性能マシンを利用することが必須です。 また、高性能マシンは電力を必要としますので、マシンが稼働している間はその電気代も必要になります。
こられをすべて満たせば、個人でも少しはビットコインを稼げる環境が整います。最終的には、マシン料金(レンタル、もしくは購入代)と電気代、地代などと、計算競争の勝率を考慮して稼げるか稼げないかが決まります。
一昔前(2011年ごろ)は、その時の最高スペックのゲームマシンを所有している人であれば、フル活動させれば少しは稼げたのは事実です。現在では競争率が高すぎます。
具体的に必要な電気代を教えて?
ソロマイニングで、一台のハイスペックマシンを24時間、最大電力で一か月動かし続けると、おおよそ2万円以上の電気代が普通に必要になります。電子レンジを一か月間、24時間フル活動させたのとほぼ同じ電気代です。 また、冬場はともかく、夏場はマシンの熱暴走を防ぐため、別途エアコンの電気代も必要です。
ソロマイニング専用マシンはいくらで買える?
手軽に入手できるマシンとしては、市販のゲーム用PCの中でハイスペックなものを選べば事足ります。おおよそ、30~50万円のマシン(計算機)という感じです。突き進めて、CPU や GPU をパワーアップすれば、それだけでプラス40~50万円、合計200万程度にまで自力改造することも可能です。あらかじめ、マイニングの専用機として組み立てられているマシンも、ほぼ同価格で入手することが可能です。
マイニングに使えるマシンってなんでもいいの?
使ってないノートPCをマイニングマシンにできる?
マイニングで報酬を得るためには、計算競争に勝つ必要があります。そのためのポイントは、マシンのパワー(計算処理能力)です。 パワーに直結する、CPU と GPU はビジネス用途などで使われるスペックではなく、ゲーム機レベルのスペックの方が有利です。 逆に、PC のケースやキーボード、マウス、ディスプレイなどはどうでもよく、中古品でもなんでも構いません。
効率の高いマイニングを行うために開発されたマシンを使うと、報酬を得られる確率が高くなります。
あと、忘れがちですが、安定したインターネット接続環境は当然必要です。 ワイヤレス(Wi-Fi)より、LANケーブル接続を行う方が安定します。
ハッシュレートはマイニング競争の激しさを表す
マイニングを始めたり、やってみようと思ったら「ハッシュレート」という言葉をよく耳にするはずです。 ハッシュレートはマイニングをする際の1秒あたりの計算力(採掘速度)のことで、マイニングの競争の激しさを表す代表的な指標といえます。
高性能のマイニング用マシンは、ハッシュレートを一気に引き上げて効率的なマイニングを行うような構成になっています。
主なマイニングマシンには、マイニング用に特化されたASIC2(集積回路)や、パソコン上の高速描画処理を行う GPU にハイスペックな計算処理能力の高いパーツが使われる特徴があります。普通の PC に見えても、高額になるのは主にその理由です。
ビットコインのマイニングで廃坑になる?
ビットコインのマイニングは永遠に続くの?
いいえ、今の状況だと2140年ごろに廃坑になります
マイニングは採掘のことで、そう表現する以上、採掘し過ぎでビットコイン鉱山が廃坑になりうるということは予想がつきます。
ビットコインには、報酬として支払われるビットコイン(採鉱)は、一定期間ごとに半減する仕組みが組み込まれています。 これは、鉱山を掘りすぎて、廃坑になるプロセスに似ています。
新規発行できるビットコインの枠が小さくなるとともに、ビットコイン発行量も減ります。発行量は減るが、それでも少しは発行されるということで、マイニングはまだ長期間続きます。 発行量が減れば、これまでのビットコインの価値が相対的に高まることもあり、仮想通貨市場に影響が出ます。
つまり、ビットコインには通貨発行量の上限が定められていて、マイニングは永遠には続きません(続くことは続くが、通貨発行量はごくわずかになる)。
現在のところ、マイニングは2140年ごろに終了すると予想する人が多いようです。これは2140年あたりが、ビットコインの通貨としての役割が終わるということを意味しません。
マイニングが意味をなさなくなった後は、これまで同様の取引検証を行う人(いわゆるマイナー)に対しては、マイニングによる報酬ではなく、手数料によって取引検証作業(マイニング)が維持されるように設計されています。
つまり、廃坑状態になってマイニングに意味をなさなくなったときは、すでに十分な通貨量が出回っていることになり、今後は利用者の手数料でシステムが維持されるわけです。
ビットコインの通貨単位そのものは切り下げたり、切り上げたりできるので、ビットコインが新規発行されなくなっても、そのこと自体は大きな問題とはされていません。
マイニングで何もでなくなったら
- 利用者の手数料によって取引検証作業は維持される
結局購入したほうが手軽なビットコイン
結局はマイニングはコスト高ということ?
そうだよ。現在では個人でのマイニングは電気代がかさみすぎます
ビットコインは、現在もマイニングという仕組みで新規発行が行われています。 マイニングに参加して計算競争に勝つことができれば、ビットコインず報酬として得られます。
しかし、これまで述べてきたように、現在のところマイニングそのものは大きな組織(資金力があり、高速処理計算機が常時稼働維持できる組織)が圧倒的に優位に立っています。
マイニングには膨大な計算をこなすためのマシンパワーが必要になります。そのため、個人でマイニング競争に勝つことは現在では容易ではない状況です。
また、マイニングに成功したとしても、ビットコイン価格が下落すると、機器代や電気代などのコストをカバーできず赤字になってしまう可能性もあります。
より確実にビットコインを手に入れたい場合は、仮想通貨の取引所で購入するとよいでしょう。
マイニングに参加はできるけど、まず報酬にたどり着けないよ