少額から始める、FX 初心者のススメ!

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本サイトは、仮想通貨(暗号資産)の記事が多いのですが、比較の対象としてFXのことは、暗号資産専業投資家であっても熟知しておくのが投資判断に役立つと考えます。

暗号資産市場が熱狂して高リターン・高リスクの時でも、FX市場ではそこまで熱狂しないことがよくあります。特に暗号資産市場でのリスクが怖い時は、一時的にFXを理詰めで責めてみるのも投資の勉強になります。

今回はFXの初心者ネタになります。

また、2017年頃に荒稼ぎした「億り人」は、大体FXの投資経験がある人です。 資産を減らすリスクという意味での、リスクの大きさは、総じて仮想通貨(暗号資産)ほうが高いので、投資初心者はFXから初めて見るのがいいかもしれません。

FX初心者は「少額」を意識すべし! 失敗しない運用の基礎

FXはレバレッジを効かせられる取引です。 投資経験がない人でも知っているはずです。同時に、だから危険という話も聞いたことがあるはずです。

しかし、レバレッジを効かせられるということは、少ないお金で利益を出していける、少額からチャレンジできるという意味でもあります。

少額で始めるFXは魅力的なの?

FXや暗号資産取引は、ギャンブル的要素が高めなところが面白みです。 どちらも手元にないものを額面ベースで取引するだけなので、もしその行為によって何の見返りもないのなら、ひたすら憂鬱な取引時間が流れるだけです。

取引をすることによって、少なからず利益が発生する(場合によっては損失が発生する)ことによって、取引の楽しみがあるわけです。その利益が、自分でコントロールできたら、もっと楽しいと思うはずです。 それを許してくれるのが、株式をはじめとする、投資です。どの株、どの通貨に投資して取引する、それによって利益が出て心がおどるというわけです。

ところが、利益が少ないと、取引きする意味が薄らいできます。 この薄らぎを補ってくれるのがレバレッジです。

レバレッジについて知っておく

FX取引は個人口座において最大25倍のレバレッジを効かせることができます。

1米ドル100円で100万円分購入し、101円に変動した場合をFXと外貨預金で比較してみます。 FX取引の特徴である、レバレッジ25倍を聞かせる場合、100万円分購入するには4万円の入金で可能です(4万円×25倍=100万円)。

 FX外貨預金
元手4万円100万円
利益1万円1万円

1米ドルが101円に変動した場合、上の例では利益はどちらも「一万円」です。 しかし、一万円儲けるのに「外貨預金」では元手が100万円必要です。 一方、FXの場合は元手が「4万円」で済みました。 これがレバレッジ取引の醍醐味です。

上の例のように、レバレッジを効かせれば、少ない証拠金で効率的に利益を追求できます。 手元にある余裕資金が少額でも、より大きな金額の取引ができるので、他の外貨運用商品と比べてもFXは手を出しやすい取引です。

しかし、取引初心者は「高倍率のレバレッジだと、リスクも高くなるので怖い」という思う方が多いと思います。 はたして、本当にそうなのかどうか検証しましょう。

初心者用のレバレッジを考える

「高倍率のレバレッジはリスクも高くなる」というのは、文字通り正論です。 たしかに、リスクは高くなりますが、そのリスクがコントロールできるとすればどうでしょうか?

時速100kmで自動車を走らせれば、危険行為ですが、高速道路を走る場合はどうでしょうか。時速100kmは危険ですが、高速道路で安全確認を行いながら運転する場合には、危険ではないはずです。 FXのリスクというのは、これと同じです。プロ投資家ほど、この点はわきまえています。 ただ、今は知っているのが高速道路なのかそうでないのか、わからなくなる時があり、そのような時こそ冷静に素早くコントロール修正する必要があります。

個人口座ではレバレッジ25倍固定という業者が普通にありますが、必ず25倍で取引しなくてはいけないわけではありません。 預けている証拠金で可能となる最大限のポジションを建てた場合の数値に過ぎません。 運用する側が、1倍で取引しても自由です。

実効レバレッジを考える

1米ドル100円として米ドルを(100万円分)1万通貨(1ロット)購入する場合

実行レバレッジ必要証拠金
1倍100万円
10倍10万円
25倍4万円

図の例で考えてみます。

レバレッジ1倍で、1米ドル100円として米ドルを100万円分購入する場合は、文字通り100万円の証拠金が必要です。 10倍なら、10万円になるだけの話です。 投資家は、25倍以内で実行レバレッジを使えるだけで、初心者の場合は2~3倍に実行レバレッジをとどめておけば、リスクはさほど大きくなりません。 大恐慌でも来ない限り、簡単には証拠金不足に追い込まれること恐れなくていいはずです。 そのため、FX初心者は実効レバレッジが最大で3倍程度になるように、ポジションを控え気味に建てるのがオススメです。

もちろん、慣れてきたり、自信震がある相場では実行レバレッジを上げて勝負する局面もあると思います。 でも、初心者はまず慣れれが大切です。

利益確定と損切りを考えよう!

どんな取引でもそうですが、ロスカットに躊躇しない人、損切できる人は、長い目で見ると強いです。 その判断ができるかどうかが、大物か小物の違いなのかもしれないと思い始める今日この頃です。 ただし、ロスカットしかしない人は、儲けを捨てている可能性もあるわけで、攻めがあって守り、強気があって弱気ですので、片方だけ強い人は、投資家というか整理屋、博打屋に近い気もしますね。

さて、FXで自分の予想が外れて、為替差損が生じると口座残高から評価損失分が引かれます。 その状況悪化が進めば、証拠金不足に陥る恐れも出てきます。 実際には、口座残高の評価額が最低限必要となる証拠金額を割り込むような事態になると、ロスカット(強制決済)が行われます。これは、さらなる損失の拡大が食い止めるためで、いわゆる損切をシステム的に、強制的に実行されるということになります。

ロスカットは自動発動するブレーキのような役割なのですが、本来はそこまで追い込まれる前に、自分自身の意思でストップロス(損切り)の注文を入れるのが筋です。

たとえが悪いですが、ボクシングでほとんどKOされかけているのに倒れず、まだ闘志を見せている状態で、白タオルが投げ込まれるケースがロスカット(強制決済)です。まだ頑張れて、逆転の可能性もあったのかも知れませんが、客観的に見て死亡寸前だと判断されるケースに当たります。

損切りとは、損が生じている状況下で、潔く諦めて決済し、それ以上のマイナスを被るのを阻止することです。 FXでは、損切りの徹底によって損失はできるだけ小さく抑え、読みが的中して利益が出ているケースでは性急に決済せずにできるだけ大きく増やすという「損小利大」の投資スタンスがコツだとされています。

誰しも、損失を確定させることには抵抗を感じるでしょうが、さらに大きな痛手はもっと嫌なはずです。しかも、一度でも大敗を喫すると、それを挽回するために実効レバレッジを高め、さらに痛い目に遭うという悪循環に陥りかねません。

直近の下限を割り込むなど、自分なりの目安を定めて、損切りの注文を入れておくことは、長い目で自分の資産を守る自制術です。

初心者に焦りは禁物、授業代を認めよう

初心者に多いタイプは、たまたま偶然に大勝ちしてしまって、そのままはまっていく人と、初めに存してしまって、深い部分に興味が行かない人です。

どちらも、大損しない限りそれはそれで幸せだと思います。 ただし、偶然の大勝ちを、自分の実力や分析力だと勘違いするのも、長い目で見るといいことではありません。 また、数度負けただけで、手を引いてしまうのもチャンスを逃しているかもしれません。

まずは、FXの勉強資金としてチャレンジするのが筋です。 勉強資金ですので、ある程度の余裕資金ということです。生活に必要なお金は決して回してはいけません。 仮に、勉強資金をすべて失ってしまったとしても、勉強さえできていれば勝つチャンスはつかめます。

冒頭の例のように、レバレッジがきくFXの取引なら4万円の証拠金で1万円の利益を上げるようなことができます。 一方、損失が出た場合には一気に強制損切になるわけですが、この部分は自分でコントロールできます。 コントロールできないからこそ、品質が膨らむのであって、できる人なら計算できる最小枠の損で抑えることができます。

わずかな元手で始めることができ、それを倍々ゲームで増やしていきたくなるような投資手段として考えるかもしれませんが、初心者は決して、この手の妄想に取りつかれないようにすることが大切です。

初心者の心得

  • 勉強代と思える程度の投資から始める
  • 初心者の場合は2~3倍に実行レバレッジを設定しよう

高リスクな取引とされるFXを、低リスクで運用できる投資技術さえ身につけることができれば、実のところ投資はそれほど難しいものではなくなります。 少しでも興味をお持ちになられた方は、まずは口座開設だけしておきましょう。

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