投資信託ことはじめ、ド基礎をチェック!

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投資信託から始めたいんだけど?

投資にかまってられない人にはオススメだよ

投資と聞くと、暗号資産(仮想通貨)個人向け国債FXなど、いろいろ思い浮かべると思いますが、今回は投資信託のお話です。

暗号資産やFXに入れ込んでいた人は、投資信託なんてショボすぎると思う人が多いはずですが、知識として持っておくのはとても大切です。

というのも、カッコよく暗号資産やFX、あるいは株式などをやっていたとしても、増えるお金が投資信託以下なら、「何をやっているのか」と考える必要があるからです。

投資信託の中身は何をやってるの?

今すぐに「入用でないお金」を持っている人が、お金を出し合ってまとまった金額の塊(ファンド)を作ります。そのお金を投資のプロフェッショナルに運用してもらって、金額を増やしてもらう仕組みが、投資信託です。

一人一人が出し合ったお金は、それほど大金でもないけれど、ひとまとまりにして口座に入れると数百億円になるという感じです。

投資信託には3つのメリットがある

投資信託の3つのメリット

  1. 少額で始められる
  2. 分散投資が簡単にできる
  3. 投資のプロに頼れる

【投資信託のメリットⅠ】少額で始められる

株や暗号資産でも、FX でもそうですが、ある程度のまとまった金額を取引しないと、しっかりとお金は増えません。

株式では、単元株(普通は100株)といいう売買ルールがあります。 ある会社の株式が5,000円で売られていたからといって、手持ちの財布の中の一枚の一万円札で、手数利用込みで買えるようにはなっていません。

この場合は、一株5,000円で100株単位のセット売りということになります。つまり、50万円が、この株式を入手する最低ラインということになります。 さらに、数社の株式を買うなら、その分だけ元手が必要です。 財布の中に、使っていない一万円札があるからといって、その金額では十分な株式投資はできないということになります。

同じことを投資信託でやると、例えば、100名で一人一人が5,000円ずつを出し合って、一株5,000円の株式会社の単位株を購入できます。 50万円というまとまった金額を、購入初めに用意する必要はありません。 これが投資信託の特徴です。

少額で投資信託を始めるメリット

  1. 初めに高額を準備しなくてよい
  2. 100円から始める投資信託もある
  3. 楽天などのポイントで投資することも可能

少額というのは、最近では100円で買える投資信託や、楽天などのポイントで購入できるものも増えています。

【投資信託のメリットⅡ】分散投資が簡単にできる

投資の大原則として、例えば株式なら、一点投資はするなと言われます。 例えば不動産株ばかりに集中投資していたら、不動産が暴落した時は自分の所有株すべてが目減りするからというものです。

投資信託の場合は、少額でできるので様々分散して買うことができます。

例えば、投資信託Aが下げたら、逆に投資信託Bが上がるということを前提にして、両方を保険的に購入することができます。

【投資信託のメリットⅢ】投資のプロに頼れる

株式投資で比較した場合、これからインド株がすごくなるなどという情報を得ても、そもそも一般投資家がその株を購入するのは難しいです。

しかも、下がったときに素早く売る、為替レートの関係でまだ株価が上がるはずだけど、今すぐ売るなどの判断を、どう実行するかがよくわからないはずです。

そういった点を含め、すべてプロに頼ることができるので、投資家としては「インド株が上がりそうだ」という情報だけを吟味すればよくなり、投資判断が楽になります。

もちろん、インド株ならどの分野のどの会社の株を選ぶかまで、投資プロフェッショナルが行ってくれます。

投資信託は得なのか?

自分の資産を銀行預金に入れておくだけでは、増えない時代になっているので、投資信託は手堅い投資の一つだといえます。

しかし、資産が増えるか増えないかは投資信託の中身次第です。

一般的には、投資信託は暗号資産度に比べればリスクはないに等しいほどですので、手堅いとは言えます。

でも、リーマンショックなどの時は、各投資信託も価値が下がり(多くは元本割れ)、戻るまで10年を要しています。銀行預金の場合は、利息はつかないにしても、元本割れはしないので、危機的状況では銀行預金の方が手堅いですね。

投資信託のデメリットを知っておく?

結論から言えば、投資信託は元本割れリスク付き銀行預金のようなものです。 銀行に預けるより増えるけど、危機的な状況では元本割れするよってことですね。

投資信託にあるデメリット

  1. 手数料が高い
  2. 強制解散がある
  3. 楽天などのポイントで投資することも可能

投資信託は手数料が高い

あまり意識しない人が多いのかもしれませんが、投資信託の手数料はかなり高いです。 そのため、上手く運用できるファンドマネージャーがつかないと、投資家は儲かりません。 ホントにセコイ小金しか増えません。

投資信託の手数料をチェック

投資信託の手数料

  1. 投資信託を買うときに手数料を払う
  2. 投資信託を売るときに手数料を払う
  3. 投資信託を持ち続け手数料を払う

上の3つの手数料が、寄生虫のように付きまといます。

購入時手数料

投資信託を買うときに払う手数料が、購入時手数料です。

手数利用が2.2%だとすれば、 100万円分の投資信託を購入したいのなら、2万2,000円の手数料を支払う必要があります。

何も言わずに、100万円差し出すと勝手に手数料分2万2,000円を差し引かれて、97万8,000円分の投資信託の購入がなされます。

購入時手数料をゼロにするには

購入時手数料をゼロにするには、購入時手数料をとらないノーロードファンドというものもあり、そのような投資信託を選ぶ方法があります。

また、iDeCoつみたてNISAで投資信託を買うときは、購入時手数料はゼロになります。

信託財産留保額

投資信託を売るときに払う手数料が、信託財産留保額です。

名前が仰々しいですが、要は解約手数料のことです。 例えば、投資信託の中身が株式投資だった場合、その投資信託を解約して、投資信託の中身の株式も現金化して、投資家に戻します。 その時の、現金化する手間賃を負担してほしいという要請による手数料を負担します。 さらに、現在投資信託がいい感じで運用できているのに、一人の投資家が抜けたおかげで、純資産が減る、それを残りの投資家だけで全額負担するのは不公平だという要請による、手切れ金を負担します。

これらをまとめて、信託財産留保額と呼んでいます。 信託財産留保額には、投資信託の目論見書(取扱説明書のこと)にしっかり書かれていますので、たまには読んでみてください。

もちろん、必ず信託財産留保額が必要ではなく、中には不要な投資信託もあります。

信託報酬

投資信託を持ち続けている間中払う手数料が、信託報酬です。

投資信託はプロが運用するので、そのプロに支払う報酬のことです。 ここが高いか低いかで、その投資信託で儲かるかどうかの一定の判断が可能です。

例えば、4%の利益を出す投資信託だけど、手数利用が3%だと、投資家には利益の1%分しか還元されません。

強制解散がある

投資信託には強制解散があります。投資家側からすれば、強制的に解約されるということになります。

あらかじめ投資信託の預かり期間(信託期間)が決まっているものが代表的で、期間満了で解散となります。

長期定期預金のように投資信託を利用したいのなら、信託期間「無期限」のものを選んで購入する必要があります。

ただし、投資信託は信託期間が無期限であっても、「繰り上げ償還」という強制解散があり得ます。

投資信託の繰り上げ償還はどんな時に起きる?

信託期間が無期限とうたっていても、繰り上げ償還して強制解散されることがあります。

代表的なケースとしては、その投資信託の人気がなくなり、多くくの出資者が換金してしまって(純資産が減り)、投資信託そのものを維持できなくなるようなケースは、繰り上げ償還が行われます。

出資者の離脱により、投資信託の純資産が減りますので、ファンドマネージャーが運用できなくなるケースです。

まとめ

投資信託のド基礎まとめ

  1. 銀行預金よりはお金が増える可能性がある
  2. 元本は保証されない
  3. 手数料と強制解散には注意せよ

暗号資産やFXは投機的だと考える方は、まずは投資信託から始めてみると、お金の増やし方の基礎がわかります。

隠れた名目で、実質手数料になるものが多いので、この点だけは要注意です。