仮想通貨の上場って何?上場で儲けたい人のチェックポイント3つ

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仮想通貨の上場

仮想通貨の上場???

仮想通貨が上場したら価格は上がる

株式の上場と同様、仮想通貨(暗号資産)の上場というものがあります。

仮想通貨の上場とは、国内外の取引所で特定の仮想通貨の取り扱いがスタートし一般投資家が売買できるようになることです。

株式上場とほぼ同じイメージでいいのですが、仮想通貨の場合はいつも詐欺のリスクがつきまとうという点はおさえておきましょう。

仮想通貨の上場での予習ポイント

  1. 新規上場は大きく儲けるチャンス
  2. 一般投資家向けの詐欺が横行するのも上場

上場によって、仮想通貨の価格は上がる傾向があるため、「未上場のうちに仮想通貨を購入し、上場後、価格上昇してから売却し、ボロ儲けしたい」と考える投資家が大多数です。 特に株式と重ね合わせて、上場時に儲ける投資スタイルにこだわりすぎる人が多いのは事実です。

しかし、全ての仮想通貨が上場時に価格が上がるわけはではなく、さらに、未上場の仮想通貨を購入することには大きなリスクもあるのです。

ここでは、仮想通貨の上場はどういうことか、しっかりみていきす。 読み終えていただければ、少なくとも安直な「上場詐欺」には引っかからなくなっているはずです。

仮想通貨の上場について知っておくこと

  • 仮想通貨の上場って何を意味する?
  • 仮想通貨が上場したら、なぜ価格は上向く?
  • 未上場の仮想通貨にはリスクがいっぱい!
  • ポテンシャルのある未上場の仮想通貨を見分け方

以上のことが頭に入れば、自分の意志で上場予定の仮想通貨を狙って、儲けるチャンスを見つけられるかも?

仮想通貨の上場って何のこと?

仮想通貨の上場って何のこと?

一般投資家が自由に売買できる仮想通貨になるということだよ

仮想通貨の上場とは、国内外の取引所で特定の仮想通貨の取り扱いが始まり、自由に売買できるようになる状態になることです。

仮想通貨の上場とは

  • 取引所で新たに仮想通貨の取り扱いが開始されること
  • ICO1 で取引所に上場すること

【上場Ⅰ】取引所で新たに仮想通貨の取り扱いが開始されること

国内外の取引所で、特定の仮想通貨の取り扱いが開始されることが「仮想通貨の上場」です。 例えば、これまで海外取引所のみで取り扱われていたある仮想通貨が、国内取引所ではじめて扱われる時は、「国内取引所にはじめて上場」と経済誌などに掲載されることになります。

他の例としては、すでに国内取引所で扱われていて仮想通貨が、新たに別の取引所ではじめて扱われる際にも「上場」と表現されます。

上場を果たした仮想通貨は価格上昇の傾向がみられるのが普通で、「仮想通貨の上場」に関するニュースには多くの投資家が関心を寄せていることでしょう。

【上場Ⅱ】ICOで取引所に上場すること

次に、「仮想通貨の上場」の意味として、ICOを経て取引所に上場するという流れがあります。

ICOは何か特別なことのように感じがちですが、一般投資家でもICOに参加することによって、プレセール、トークンセールの段階で未上場の仮想通貨を手に入れることができます。

仮想通貨は上場すれば価格が上がる傾向にありますので、投資家にとっては手堅く利益を得るための大きなチャンスになります。

逆に、なにがしかの理由で上場できなければ、損するわけで、ここに詐欺師のつけ込む余地があるわけです。

未上場を狙え!上場すれば価格は上がる!?

これまでの取引データからみても、未上場の仮想通貨が上場されると、いったんは相場が上がります。

未上場の仮想通貨とは

  1. 海外取引所のみでしか扱いのなかった仮想通貨が、国内取引所ではじめて取り扱われる
  2. 他の国内外の取引所で取り扱われている仮想通貨が、新たな取引所でも取り扱われるようになる
  3. ICO1 で国内外の取引所で初めて取り扱われ始める

なぜ、仮想通貨を上場するとその価格が上がる?

なぜ、仮想通貨を上場すると価格が上がるの?

上場すると人目に触れやすくなり、活発に取引され始めるからだよ

未上場の仮想通貨は、知名度も低く、ほとんど価格もないに等しいものが大部分です。 それが上場されると、一気に知名度が上がり、それなりに取引もされ始める(一般投資家間でも自由に売買できるようになる)ので、結果的に売買価格が上がるわけです。

つまり、上場を機会に、ほぼ(言い過ぎですが)価値ゼロの仮想通貨にまともな値段が初めてつくわけですので、普通に価格が上がるといえるわけです。 未上場の仮想通貨を早いうちに購入しておくと、上場した後に一気に価格が上昇して、大きく利益を得る可能性は普通にあるといえます。

国内取引所へはじめて上場するときは、大チャンス!

国内取引所はじめて上場するときは、JVCEAの一定基準を満たしているものとされます。

このため、JVCEA基準クリアの仮想通貨とみなされ、海外取引所へはじめて上場する場合より価格が上昇しやすい傾向にあります。

他の小規模の取引所にはすでに上場しているが、新たに利用者の多い大手取引所への上場が発表された時も、価格上昇する傾向があります。

くどいですが、上場をキーワードに未公開仮想通貨を「今のうちに買っておくと後でぼろもうけできるよ」として、ゴミ通貨を売りつける詐欺が普通にあります。詐欺ですので、そういった仮想通貨は、まず現実には上場されません。

未上場の仮想通貨はリスクに注意!詐欺対策3つの心得!

未上場の仮想通貨には、上場後にボロ儲けの可能性がある一方で、ただ同然の空気を購入してしまうようなリスクもあります。

自分の資産を守るためにも、下記3点について必ずチェックしておくようにしましょう。

上場詐欺対策3つの心得!

  • 上場詐欺に巻き込まれるリスクがある
  • 上場キャンセルや取り消しの可能性がある
  • 価格が下がって損をする可能性がある

上場詐欺に巻き込まれるリスクとは?

未上場の仮想通貨を購入する手堅い方法は、ICOのプロジェクトに参加することです。 このことは常に、結果的に詐欺にあってしまうリスクがあることを心得ておきましょう。

昨今話題になった、○○○コインなどは、最初からプロジェクトを進行させる気などなく、出資金を集めるためだけにICOを利用する詐欺案件は少なくありませんでした。

必ず儲かる」と吹聴してセミナーを使った強引な勧誘が行われたり、実態のない会社が主導したりしているICO案件はまず詐欺を疑ってみるのがまず第一です。

詐欺に巻き込まれた場合には、ICOによって購入した仮想通貨にはもちろん価値が付かず、自分が支払った金額は返ってこないのが普通です。入金した途端連絡が取れなくなる、詐欺丸出し案件は現在でも少なくありません。

ICOには詐欺事件が多いと言われていて「ICOの8割が詐欺では?」という人も多く、初心者は心得ておきましょう。

ボロ儲けできる」というキーワードは心を揺さぶりますが、詐欺を判断できる人以外は、まず無視できる精神力を養ってください。

上場キャンセル、取り消しされるリスクとは?

上場後の値上がりを期待して未上場の仮想通貨を購入しても、上場がキャンセルになることや上場が取り消されるリスクもあります。

取引所への上場まではスムーズに進んでも、上場後に取引量が少ないなどの理由で上場が取り消されるようなケースもあります。

詐欺による告発逃れのために、上場してみたけれど、キャンセルされてしまったかのように見せかける、悪質なものもあります。一方で、真面目に上場を目指していたのに、やむを得ずキャンセルになるケースもありますが、これらの二つの見分け方は難しいのが現実です。

上場がキャンセルになったり取り消されたりした場合には、未上場時に購入した仮想通貨はま価格が上がらないか価格が下落してしまうのが普通です。

そのため、購入しようとする未上場の仮想通貨自体に価値需要、知名度があるかどうかを前もって確認し、上場のキャンセルや取り消しの可能性が低いものを選ぶこと必要があります。 前もって確認できない場合は、あきらめるか、あるいは掛け捨て保険お布施というような感覚でカジノ遊び気分で行うかです。リスクをとる場合も剰余資金で行うことは守りましょう。

価格が下がって損をする可能性もある

上場したら必ず価格は上がるの?

中身のない仮想通貨なら下がることもありますよ

海外取引所や国内取引所に上場しても、仮想通貨の価格が上がらないどころか、価格が下がってしまうリスクがあることは、常に念頭に置いておいてください。

仮想通貨の取引所は、特に海外では基準が明確ではなく、どんなゴミ通貨で上場できてしまところがあります。 そのような取引所で上場しても、非合法組織のマネーロンダリングに利用される程度で、真面目に小金稼ぎしようとしている人には、カモになることでしか参加できません。ヤバイと感じた仮想通貨は相手にしない、意識的に無視することも大切です。

値上がり期待の未上場仮想通貨を見分けるポイント3つ!

未上場の仮想通貨を購入して儲けてみたい人が最低限おさえておくべき、見極めポイントについて紹介します。

【見極Ⅰ】仮想通貨そのもの価値を分析する

ゴミ通貨を宣伝する手っ取り早い方法は、著名人を広告塔にしたり、著名学者との関係を最大限にアピールすることです。仮想通貨というのは、新技術(インターネットと暗号化)と基礎知識(経済と貨幣)のミックスですので、片方の知識だけ強い人は、大きく状況を見誤りがちです。

タレントや歌手が宣伝している文句は、意識的に無視できる人でも、著名な経済学者が絡んできて、難解な経済理論をぶちまけられると、常人の知識と頭脳では、そのことが間違いなのか正しいのかの判断がつきにくいことがよくあります。そのうち洗脳されて、元通産省の官僚がすすめているから大丈夫などと、不合理な納得をしてしまいがちです。

初心者が分析を行う際は、技術面と貨幣の面との両方で、「バランスがとれているかどうか」、説明がバランスされているかをチェックしましょう。技術面だけやたらと詳しかったり、経済貨幣としての説明だけ眠気を催すほど講義的だったりする場合は、結果的にうまくバランスされていない通貨である可能性が高いといえます。

仮想通貨そのもの価値はどう見分ける?

  1. なぜ、その仮想通貨を開発し何をどうしたいのか?
  2. 既存の仮想通貨と比べて、何かメリットはあるのか?
  3. 匿名性と暗号化に何か特徴があるか?

一番目のチェックポイントは、なぜ新しい仮想通貨を開発したのかについて調べましょう。この点が薄っぺらいものや、わざとわかりにくい専門用語で中身をごまかしているようなものは、要注意です。開発者(とその取り巻き)が仮想通貨を上場して一儲けしたいだけということもありえます。

二番目に、例えばビットコインなどに比べて何かその仮想通貨独特のメリットがあるのか調べます。 多くの通貨は、技術面では大差ないことが多く、その運用方法でどうにでもなるともいえます。少しの改良で、既存仮想通貨を枝分かれさせるだけで、既存の問題が解決するものもあります。そうせずに、新しく通貨を開発し、既存の通貨の何が不満で、何のメリットをもたらすのかが簡単にわかる説明ができないものは、まず要注意です。

三番目のチェックポイントとしては、仮想通貨の暗号化と匿名性について調べます。暗号化技術に単にビット数を上げて、解読しにくくしただけのものは、新技術でも何でもないので、うわべに騙されないようにしてください。匿名性は高ければ高いほど優れた通貨だといえます。一方、反社会的勢力の資金源として利用されるようなリスクにどう対処できるのかと併せて、納得できる内容であるか銅貨をチェックします。

個人的な見解ですが、匿名性が高く暗号化技術も普通にあるものは、インターネットの世界では好まれて利用される傾向があります。一方、このような通貨は国家権力からは目の敵にされて、つぶされる可能性もあるので、政治的な動きによっても価格は変動します。

【見極Ⅱ】仮想通貨の開発体制をチェックする

実際のところ、仮想通貨の技術はまだまだという感じがしなくもありません。 現在は安全性が確保されていても、今後量子コンピュータのようなものが実用化されてくると、本当に世界中のブロックチェーンを一気に書き換えることができるようになるのではという懸念もあります(今後10年間はまだ大丈夫なはずです)。

そのため、実用化に向けた開発体制が整っている仮想通貨は、順次新技術を改良適用してくるはずですので、利用者も維持、増加し、今後価格が上がっていく可能性が高いです。

上場されていない仮想通貨は、実用化からは遠い状態(まともに流通していない状態)であるため、その価値上昇のためには、開発が進むことが前提になります。逆を言えば、開発がストップしたような通貨は、今後の値上がりは期待できません。

信頼できる開発組織、団体が存在しており、プロジェクトが進行中であることもウェブサイトなどを通じて確認しておくようにします。

【見極Ⅲ】詐欺案件でないかチェックする

未上場の仮想通貨を購入する際に注意しなければならないのは、詐欺案件に騙されないことです。 詐欺案件でゴミの仮想通貨を手に入れても、ゴミはゴミのまま、無価値なままです。 特にICOにおいては、大儲けできる期待を煽りながらも、ホントのところではプロジェクトを進めるつもりはなく、投資家の出資金を持って逃げてしまう詐欺案件が少なからず存在します。

詐欺案件の特徴は下にまとめてみます。新種も次々現れますので、常時チェックを怠らないようにしてください。

詐欺案件の特徴

  • ICO 絡みの詳細スケジュール不明
  • 著名人を使った過剰な買い煽り
  • セミナーで勧誘する
  • 企画書・年次報告書などに問題あり
  • 会社情報が不明

お金が絡まないと誰も騙されないような「特徴」ばかりですが、儲けに目がくらんでしまうと都合の良いところしか見えなくなります。ICO 絡みのスケジュールでは「振込期限」のようなものだけ詳しく、その他の情報が一切出てこない。有名人を広告塔にする詐欺は、仮想通貨だけではないので、これも騙せるのは素人ぐらいです。 セミナーで勧誘は、新興宗教もどきの勧誘のオプションですが、後援団体が胡散臭いものが多いのである程度見極めは簡単です。企画書・年次報告書など(ホワイトペーパー)がいい加減なもの、他者とくべて内容が薄すぎるものも、怪しむべき存在といえます。

まとめ

結局のところ、未上場の仮想通貨を判断するには、ある程度の勉強が不可欠です。 インターネットと暗号化技術に加え、経済と貨幣の知識も融合的に活用できる必要がありますね。

上場で儲けたい人のチェックポイント

  1. 仮想通貨そのもの価値を分析する
  2. 開発体制をチェックする
  3. 詐欺案件に触れないかチェックする
  1. ICO(資金調達プロジェクト)、企業やプロジェクトチームが資金調達のために独自の仮想通貨(トークン)を発行すること  2